Q1仕事内容を教えてください
私が医薬生命系URAとして主に担当しているのは、外部資金獲得支援です。科研費やAMED、JSTが配分機関となる研究費の申請支援が多いです。支援内容は、申請書のブラッシュアップ、ヒアリング用資料の作成支援、模擬ヒアリング、申請内容の相談などです。資料の見た目を整えるのみでもなく、研究そのものに「口出し」することでもなく、研究の意義や魅力が第三者に伝わるかどうかを客観的な視点でアドバイスします。
Q2仕事のやりがいは?
逆説的ですが、研究費申請が不採択でも、「他人の意見を知ることで違った視点で自分の研究を見ることができた」「頭が整理された」、という声を研究者から聞いたとき。アカデミアの研究者にとって研究費の獲得は大切ではあるものの、研究活動の一部でしかないし、研究費の獲得支援のみがURAの仕事ではないので。どのような形でも、将来に向けて研究が広がっていくきっかけとなるような支援ができるようになるのが理想です。
Q3業務でチャレンジングなことは?
(1)良い研究とは何か?という答えの出ないことを考え続けなければならないこと。特定の分野の研究者にだけウケる研究が良いとは限らないし、万人受けする研究が良いとも限らないし、金を獲れる研究が良い研究とも限らない。
(2)研究分野、研究の規模、研究の段階(若手・中堅・ベテラン)、研究の目的(基礎、開発、学術研究、戦略研究・・・)が全く異なる研究を同時並行で支援するために短時間で頭を切り替えなければならないこと。
ある定時退勤日
- 1日の予定を確認。急ぎのメールへ返信したり電話したりする
- 昨日読み込んだ申請書Aについて、研究者に返すコメントを同僚と打ち合わせる
- 本部構内にあるKURA棟から医学・病院構内の研究室までチャリを飛ばす(1)
- 研究者と申請書B作成支援のための初回面談
- 医学・病院構内のデスクで、朝に打ち合わせた申請書Aについてのコメントをまとめ、研究者にメールする
- KURA棟に戻りがてら学食に行きたいが、新入生で構成される行列を見て断念し、弁当を買って食べる
- 朝に研究者から受領した申請書Cを読み込み、コメントを書き出す
- KURA棟から某研究室までチャリを飛ばす(2)
- 研究者と申請書D作成支援のための初回面談
- KURAでは毎月2回、定時退勤日が設定されている。定時で切り上げて同僚と焼肉屋へ向かう