信頼される研究活動のために、公正性と安全性を確保
研究インテグリティとは、研究活動における高い倫理性、信頼性、公正性を確保するための取り組みです。京都大学では、すべての研究活動が高い倫理性と公正性を持って行われることを最優先とし、研究インテグリティの確保に努めています。
総合研究推進本部では、研究者が安心して研究を進められるよう、規範遵守・研究倫理・安全管理に関わる各種支援体制を整えています。
目次
研究活動を始める前に確認すべきこと
研究活動を開始するにあたり、まず必要となるのが各種倫理審査と安全管理に関する手続きです。
ライフサイエンス研究に関する倫理・安全
組換えDNA実験、人を対象とする研究(試料や情報を用いる研究を含む)、名古屋議定書、動物実験、病原体取扱いなどに関して、法令や学内規程に基づく申請・審査が必要です。
安全保障輸出管理
外国人等の受入、外国人研究者等との共同研究や機材・技術の海外持ち出しに該当する場合等は、事前確認・申請が求められます。
利益相反(COI)自己申告
産学連携活動(兼業や共同研究等)を行う場合は利益相反(COI)が発生する可能性があります。中立・公正な研究活動を担保するため、審査対象となる産学連携活動等を開始される場合は、利益相反自己申告・審査を必ず事前に行ってください。
競争的研究費等のの適正管理
競争的研究費等を使用する際は、適正な資金管理が求められます。e-Learning研修を受講し、正しい会計ルールを理解しましょう。
研究インテグリティの確保
研究活動の国際化及びオープン化に伴うリスクに対する研究の健全性・公正性の確保のため、e-Learning研修を受講し、研究インテグリティの確保のためにどのようなことに留意すればよいかを理解しましょう。
公正な研究活動の推進
研究公正e-learning研修を受講し、公正な研究活動の推進に努めましょう。
研究の進行中に
研究開始後も、公正性・安全性を確保しながら活動を進める必要があります。
競争的研究費等の適正管理
研究費の執行におけるガイドラインを遵守してください。
利益相反・兼業継続確認
研究内容や共同先の変更、報酬額の増額等が予定されている場合は、事前に利益相反の再審査・更新を行います。
公正な研究活動の推進
剽窃チェックツールの活用や、不正防止研修への参加を通じて、不正行為防止に努めましょう。
知的財産の管理
発明が生じた場合は発明届出を行い、特許取得・社会実装に備えます。
- 知財・契約アドバイス
- 【成長戦略本部】知的財産全般についてのご案内
研究成果の発表・完了時に
研究成果の公表やプロジェクト完了時にも必要な手続きがあります。
利益相反状況の最終確認
発表・報告前に利益相反が新たに発生していないか確認し、投稿先や学会等での開示基準に従い、当該企業との関係を開示します。
研究成果の公開
本学のオープンアクセス方針に従い、学術論文等の研究成果について、原則公開することとされております。
オープンアクセス・オープンデータに関する支援もご覧ください。
その他 留意すべき方針・制度
京都大学における軍事研究に関する基本方針
京都大学では、軍事目的に利用される研究は行わない基本方針を掲げています。