被引用Top10%論文や、h-indexといった、論文評価指標の意味や適切な使い方について紹介しています。
本学のKPIである「国際的に評価の高い(Top10%)ジャーナル掲載論文数」の対象ジャーナルリストも学内限定で掲載しています。
目次
概要
よく使われる評価指標の意味や定義、注意点についてまとめています。
書誌情報に基づいた研究力指標(Top10%論文など)についての解説 [PDF]
被引用Top10%論文数・割合
論文が出版されてから現時点までの被引用数が、 同じ分野・出版年・ ドキュメントタイプで 上位 10% に入る論文の数のことを示します。Top10%論文数と呼ばれることもあります。近年、研究資金申請時に、該当する論文を持っているかどうかの確認を求められることがあります。
- Top10%論文についての解説 [PDF](2022年3月1日公開)
- Top10%国際共著論文の確認方法について Web of Science編 [PDF](2024年2月9日更新)
被引用Top10%論文割合・Q値
被引用Top10%論文数を、総論文数で割ったものを指し、科学技術・学術政策研究所(NISTEP)など国による論文データ分析でよく使われている指標です。Q値と呼ばれることもあります*。
*「Q値」とは、元はNISTEPにより定義された値で、厳密に上位10%になるよう補正がなされていますが、最近は補正されていないものがQ値として浸透しています。
参考:文部科学省 科学技術・学術政策研究所、科学研究のベンチマーキング2023、調査資料-329、2023年8月
国際共著論文
国際共著論文とは、異なる国の研究機関に所属する研究者が共著者に含まれる論文を指します。クロスアポイントメントなど、国内・国外の両方に所属がある場合にはカウントされません。
国際的に評価の高い(Top10%)ジャーナル掲載論文数
本学では第4期中期目標・中期計画期間において、「国際的に評価の高いジャーナル(Top10%)への掲載論文数」をKPIとして掲げています。Web of Scienceに収録されるジャーナルを対象とし、分野毎にインパクトファクターの高い順に並べ*、上位10%に含まれるジャーナルに掲載される本学論文数を数えたものです。
*ジャーナルインパクトファクター(Journal Impact Factor, JIF)は、自然科学や社会科学の学術雑誌が各分野内で持つ相対的な影響力の大きさを測る指標のことで、異なる分野同士でインパクトファクターを比較することは適切ではありません。分野を超えた集計を可能にするため、本学では、各分野内において、他のジャーナルに対する相対的な位置をパーセンタイルで示した指標であるAverage JIF percentile をもとに、Top10%ジャーナルを決定しています。
国際的に評価の高い(Top10%)ジャーナルリスト
このリストは、JIFやAverage JIF Percentileが更新される毎年6月頃、更新します。