開催日:2026年1月27日
総合研究推進本部は、工学研究科とともに次世代研究者による産学連携ネットワークイベント「CO₂ Xcycle桂」を2026年1月27日に桂図書館にて開催しました。
今回は、これまで積み上げてきた工学研究科・次世代学際院(iRING)との「桂の庭」関係の取組みについて、更に連携を深めるべく、iRING所属の先生方にもイベントの企画段階から加わっていただきました。はじめにiRINGの先生方と「2050年の目指すべき姿」を軸に議論を重ねた結果、カーボンニュートラル・完全循環型都市・サーキュラーエコノミーなどの複数の候補があがりました。その中から工学研究科次世代技術者の研究シーズの最も貢献できる分野として『持続可能な炭素循環』をテーマに選定しました。
プログラムは、炭素循環を「CO₂発生」「回収・濃縮・貯留」「再利用」の3ステップで構成しました。
まず「CO₂発生」のフェーズでは、ライノフラックス株式会社の間澤敦CEOが、バイオマス発電を根底から変える「ケミカルルーピング」の可能性を提示しました。続く「回収・濃縮・貯留」フェーズでは、株式会社OOYOOのRalph Nicolai Nasara CTOが革新的な分離膜を、小林和弥助教が大地にCO2を還す地中貯留技術を紹介しました。そして循環の締めくくりとなる「再利用」のフェーズでは、村中陽介助教による廃棄物の活性炭化、鈴木肇助教の人工光合成、株式会社SymbiobeのGeoffrey Liou CTOによるバイオものづくりが紹介され、点と点として存在していた個々の研究シーズが結びついて炭素循環のネットワークが広がる様子(本イベントでは、これを“Xcycle”と表現)を描き出しました。
イベントには、オンラインを含め182名の参加があり、前回を70名も上回る盛況でした。特に企業の参加者が半数を占めたことは、社会がこのテーマに寄せる期待の大きさを物語っているように感じました。また、研究発表後の展示ブースや情報交換会では、登壇者と参加者で更に踏み込んだ活発な議論が交わされました。イベント後のアンケートでは、「社会課題への具体的な解決策が見えた」などの声が寄せられました。
本イベントでは山﨑 有香 URAが企画ならびに当日の司会をつとめ、岡本 昌彦 URA・渡辺 真人 URA・四宮 葉一 URA・井内 久子 URA・大西 絵奈 URAが運営を支援しました。本イベントシリーズは、最新の政策や技術動向に即した議論の場を創出することで、産学ネットワーク構築の深化と次世代人材の育成に寄与することを目指しています。今後も次世代研究者の育成につとめ、産学が一体となって未来を構想するための基盤を提供する等の活動を継続してまいります。

