京都大学「政策のための科学」プログラムにおいて、2025年7月17日、総合研究推進本部の白井 哲哉 URAが「科学コミュニケーションとURA」をテーマとした講義を担当しました。
本プログラムは、学問と政策・社会を架橋する「つなぐ」人材の育成を目的とした教育プログラムです。京都大学大学院の関連部局に所属する大学院生を対象としており、2025年度は博士後期課程の大学院生12名が受講しました。
講義では、研究成果の発信にとどまらない広義の科学コミュニケーションを取り上げ、ワークショップを交えながら、その役割や実践について解説しました。特に、近年の科学技術・イノベーション政策において重要性が高まっている倫理的・法的・社会的課題(ELSI:Ethical, Legal and Social Issues)について、その背景や国内外の動向、具体的な取組事例を紹介しました。
また、ELSIへの対応や研究と社会・政策との橋渡しを担う専門人材として、URA(University Research Administrator)の役割や業務、求められるスキル・能力についても紹介しました。研究支援の実務に加え、研究者、大学執行部、行政、産業界、市民など多様なステークホルダーをつなぐ役割について、実際の事例を交えながら説明しました。
受講後のレポートでは、URAの具体的な業務やキャリアパスに関する質問が多く寄せられ、「研究者だけでは対応が難しい課題に対して、URAが果たす役割の重要性を理解できた」といった声も見られました。本講義を通じて、研究と社会・政策をつなぐ専門人材としてのURAへの理解を深めるとともに、科学コミュニケーションやELSIを含む研究支援の重要性について考える機会となりました。