京都大学総合研究推進本部(KURA)

イベント情報
終了したイベント

百万遍談議 第32回「宗教と美術」

日時

2025年11月1日(土)13:00–17:30

場所

京都国立博物館(京都市東山区茶屋町527 | Google Map

かつて喫茶店等で盛んに行われていた学生同士の議論を復活させ、「百万遍談議」として継続的に実施していきます。
授業ではありませんので、なにかこうしなければいけないという義務はなく、単に興味があるから参加して、人の話をきき、自分の考えを述べる。それだけです。
毎回のテーマに関して、あらかじめ知識が必要となるわけではありません。
唯一お願いするのは、毎回提示される「書物」あるいは「短文」を読んでくること。
また、「議論」はしますが、なにか結論を導こうとして話をするわけではありません。テキストを読んで思ったことを自由に話してもらえばいいわけで、もちろんその場で誰かの発言をきいて思いついたことを話しても結構です。

「人はこんなことを考えているんだ」ということを知るだけでも楽しいですし、さらには、自分の考えを人にきいてもらうことの楽しさも、大学生に与えられたある種の特権です。
気軽な気持ちで参加してください。
いろいろな人と人、人と言葉あるいは考えの出会いが生まれることを楽しみにしています。

第32回は遠足です。
中国哲学・美学が専門の宇佐美文理 特定教授(総合生存学館)を世話人に迎え、現在、京都国立博物館で開催中の展覧会「特別展 宋元仏画─蒼海(うみ)を越えたほとけたち」を鑑賞し、同館敷地内にある茶室で談議を開催します。

談議のテーマは「宗教と美術」。
仏教絵画史を専攻する大谷弦さん(文学研究科博士後期課程)が話題提供をおこないます。

日頃、美術館や茶席になじみのないかたを歓迎します。
みなさん、ふるってご参加ください。

*単眼鏡をお持ちのかたはご持参ください
*茶会は略席のためプロのかたはご遠慮ください
*服装は自由ですが、茶室では靴下の着用をお願いします

テーマ・話題提供者

「宗教と美術」大谷 弦(文学研究科博士後期課程)

世話人

宇佐美 文理(総合生存学館 特定教授)

当日のスケジュール

13:00 京都国立博物館の入口に集合後、各自で展示を鑑賞
14:00 茶室で談議を実施
16:00 談議終了後、再度展示を鑑賞(解説:宇佐美文理 特定教授)
17:30 閉館、各自解散

対象

京都大学学部学生・大学院生(正規生)10名 ※学部生優先

使用言語

日本語

費用

500円(お茶菓子代)

お申し込み

事前申し込み制のため、申し込みフォームよりお申し込みください。  受付終了 

  • 先着順 / 定員に達し次第、受付終了
  • 当日参加不可

開催報告

  • 参加者 : 7名
    [内訳]
    1回生1名(農学)
    2回生1名(医学)
    4回生2名(文学)
    修士課程2名(文学・人環)
    博士課程1名(文学)
     
  • 談議メモ
    今回は特別に、京都国立博物館で開催中の展覧会「特別展 宋元仏画——蒼海(うみ)を越えたほとけたち」を題材に、同館敷地内の茶室にて談議を行いました。

    冒頭、参加者たちが自分の気に入った絵画・印象に残った絵画を挙げて、その理由を語ることから談議はスタート。絵画の対象となった題材(テーマ)や、その筆遣い・技法など様々な観点から絵画についての意見が述べられ、その都度必要に応じて話題提供者の大谷さんが補足説明をされました。

    特に、「絵画(特に水墨画)におけるリアリティとは何か」「はっきりとした形のないもの、見えないもの(光や空気、風など)をどのように表現するか」「その当時の人はどのような環境下(空間)でその絵画を見ていたか」と言ったポイントが焦点となり、議論が盛り上がりました。

    最後に、参加者一人一人が「自宅に持って帰れるとしたら、どの絵画を持って帰るか」というテーマで、各々自分の『欲しい』絵画を挙げて、議論が締めくくられました。

    記録:横江智哉

お問い合わせ

総合研究推進本部 百万遍談議担当
E-Mail:kura-jinsha*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp *を@に置き換えてください