開催日:2025年10月3日
総合研究推進本部研究プロモート部門 国際連携領域は、2025年10月3日に、「産業界のイノベーションと学術研究の出会い ― 技術とイノベーションがより持続可能なエネルギーシステムの開発に果たす役割」をテーマとしたイベントを京都大学で開催しました。 学生・研究者・職員に加え、企業職員やスタートアップ起業家、有識者ら計72名が参加しました。
北川 進 京都大学 理事(研究推進担当)・副学長理事(京都大学)は開会挨拶で、持続可能なエネルギー移行に向けたは大学の基礎研究、企業の規模化能力、スタートアップの機動力を結びつける産学官連携の重要性を強調しました。土屋 定之 NPO法人 STS フォーラム 専務理事は、多様な視点を持つ参加者間の対話が新たな価値共創の一歩となると述べました。
基調講演では、アハマッド・O・アルコウェイターアラムコ エクゼクティブ・バイス・プレジデントは持続可能なエネルギー開発に伝統と革新のバランスが必要であるとし、AIを活用した新素材開発やCCUSなどの技術革新を促進する考えを示しました。特に、拡張性、戦略的アプリケーション、強固なチームとビジネスモデルを持つスタートアップへの投資を通じて、革新的なアイデアの実装を支援するパートナーシップの構築を呼びかけました。
パネルディスカッションでは、古川 修平 京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)教授をモデレーターに、アルコウェイターエクゼクティブ・バイス・プレジデント、田中 功 京都大学 理事補(研究推進担当)・特定教授・名誉教授、八木 信宏 京都大学 イノベーションキャピタル株式会社(iCAP) 執行役員・投資第一部 部長、間澤 敦 ライノフラックス株式会社 代表取締役CEOが、デジタル技術やAIの活用における技術的・組織的な課題、産学連携の成功モデル、将来の戦略的方向性や投資インセンティブについて、三者の視点から具体的な議論を繰り広げました。
イベント後には、参加者間の交流を深めるネットワーキングセッションも開催されました。
当日は国際連携領域の園部 太郎 URAが司会進行を担当し、清田 聡子 URAが企画運営支援をおこないました。

