2025年10月6日
総合研究推進本部は、2025年10月6日(月)、国際科学イノベーション棟にて研究評価シンポジウム「COMONとは何か -多様性と持続可能性を支える未来への挑戦-」を開催しました。本シンポジウムは、これまで学内で10回以上実施してきた説明会・勉強会で寄せられた意見をもとに、京都大学における研究評価の基本方針(COMON 運用原則案)を参加者とともに検討・整理する議論の場として企画したものです。
第1部では、各識者よりCOMON導入に向け、透明性・公正性・多様性を重視した評価の方向性が示され、研究者の自律性と相互作用を支える制度の可能性が議論されたほか、海外の事例からは、多様な声を制度に反映する仕組みや責任ある研究評価の潮流が紹介され、日本でも監査型から挑戦的研究を支える評価への転換の重要性が指摘されました。
第2部のラウンドテーブルでは、学内説明会・勉強会で寄せられた意見をもとにCOMON運用の6原則案について、3つのグループに別れ、登壇者と参加者が具体的な改善点や留意点を議論。第3部のパネルディスカッションでは、COMON運用の6原則案に関する各グループの論点を共有し、京都大学ならではの研究の多元性を評価制度にどう反映させるかについて認識を深めました。
第3部の最後にまとめられた、COMON運用の原則案はこちらです。
終了後、北川 進 理事・副学長からは、以下の留意点につきコメントが寄せられました。
本学が世界に存在感を示すには、各分野で学術創成と領域強化を進めることが重要である。現在検討している評価は、資源投資と連動させ、強み分野には一層の投資を行うが、弱みについても要因を適切に分析して改善策を検討するものであって、切り捨てを目的とするものではない。また、分野ごとに異なる研究の時間軸についても対話により調整をしていくが、合わせて定期的なモニターも行っていく。大学として異分野の知を尊重し、多様性の価値を高める評価を目指すべきであり、各分野はその重要性をナラティブで十分に説明し、同時に主観に偏らないよう客観的な情報やデータを利用して説明を補強する。COMONは研究に特化しつつ、人材育成に関わるアウトプットも適切に位置づけ、教育評価との連動を確かめながら、より良い運用につなげていきたい。
本学では今後、COMON原則案をもとに運用のための具体案など制度設計を進めるとともに、国内外の事例研究を重ね、京都大学独自の研究評価文化を発展させていきます。








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