かつて喫茶店等で盛んに行われていた学生同士の議論を復活させ、「百万遍談議」として継続的に実施していきます。
授業ではありませんので、なにかこうしなければいけないという義務はなく、単に興味があるから参加して、人の話をきき、自分の考えを述べる。それだけです。
毎回のテーマに関して、あらかじめ知識が必要となるわけではありません。
唯一お願いするのは、毎回提示される「書物」あるいは「短文」を読んでくること。
また、「議論」はしますが、なにか結論を導こうとして話をするわけではありません。テキストを読んで思ったことを自由に話してもらえばいいわけで、もちろんその場で誰かの発言をきいて思いついたことを話しても結構です。
「人はこんなことを考えているんだ」ということを知るだけでも楽しいですし、さらには、自分の考えを人にきいてもらうことの楽しさも、大学生に与えられたある種の特権です。
気軽な気持ちで参加してください。
いろいろな人と人、人と言葉あるいは考えの出会いが生まれることを楽しみにしています。
今回は「大災厄の予言」というテーマについて、ともに考えてみたいと思います。
テキストは、下記の申し込みフォームに記載のリンクからダウンロードして読んでください。
テーマ・話題提供者
「大災厄の予言」古川 夏帆(農学部4回生)
世話人
沼田 英治(総合研究推進本部 特定教授)
対象
京都大学学部学生・大学院生(正規生)10名 ※学部生優先
使用言語
日本語
費用
無料
お申し込み
事前申し込み制のため、申し込みフォームよりお申し込みください。 受付終了
- 先着順 / 定員に達し次第、受付終了
- 当日参加不可
開催報告
- 参加者 : 6名
[内訳]
2回生1名(医学)
4回生2名(文学・農学)
修士課程3名(理学・農学・人環)
- 談議メモ
今回は、農学部学部生の古川夏帆さん作のテキストを題材に、現在話題になっている2025年7月5日の予言を視野に入れて、「大災厄の予言」をテーマに話しました。
会は「そもそも都市伝説のようなものをどのくらい信じますか」ということを参加者全員にたずねることから始まりました。100%確実な予想あるいは予言があった場合にどのような行動を取るのか、それが80%だったらどうだろう、そこで示される確率の大きさによって随分行動は異なるのではないか、などと考える中で、結局は「死に至るまでの時間の生をいかに充実させるか」について意見が交わされ、さらには、生きている間の行動は「死後の評価」にどうか関わるのか(どう関わると自身は思うのか)など、議論は多方面にわたりました。
さらには、日本が沈没するとなったら日本を離れるかどうかという話題をきっかけにして、自分の居住地、日本、あるいは京都など出身地にどれだけ愛着があるのかということについてさまざまなイメージがあるのだということが印象的でした。
最後は、予言に話題がもどって、そもそも予言というものがもたらす影響、特に負の影響をどう考えるのかということが問題になるなど、いつもにましてさまざまな方向での活発な意見交換ができた会だったかと思います。
記録:宇佐美 文理
お問い合わせ
総合研究推進本部 百万遍談議担当
E-Mail:kura-jinsha*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp *を@に置き換えてください