京都大学総合研究推進本部(KURA)

イベント情報
終了したイベント

価値多層社会のヒューマニティーズ―価値の変容、自己の変容、社会の変容―(京都大学・京都哲学研究所包括協定記念セミナー)

日時

2025年11月17日(月) 14:00–16:00(開場13:30)

場所

京都大学 芝蘭会館 山内ホール(オンライン配信あり)
(京都市左京区吉田近衛町 京都大学医学部構内|アクセス

京都哲学研究所主催で9月23日・24日に京都国際会館で開催された「第1回京都会議−価値多層社会の実現に向けて−」は真の幸福や目指すべき価値が問われている現在において、その課題意識の重要性・喫緊性から、各界で大きな反響を呼びました。
この度、京都哲学研究所と包括協定を結んだ京都大学では、この京都会議の成果を受け、連携の第一歩として、京都会議にも登壇されたL.A.ポール教授(イェール大学)をお招きし、セミナーを開催いたします。

*2025年6月に京都大学は一般社団法人京都哲学研究所と包括協定を締結しました。今後、人文社会科学分野を中心とした、人材育成、学際研究、ネットワーク構築、発信及び社会展開における国際活動について相互に連携しながら推進し、京都大学と京都の世界的な知的交流と価値創造の中心拠点となることを目指していきます。

対象

研究者、学生、企業関係者、研究支援者等大学関係者、一般の方

定員

会場参加80名、オンライン参加300名

言語

日本語・英語(翻訳字幕あり)

参加費

無料

プログラム

14:00-14:05

開会挨拶

14:05-14:15

講演「価値多層社会のヒューマニティーズ−価値と自己の変容−」
Humanities for a Multilayered Society of Values―Transformation of Value and Self―

  • 出口 康夫(文学研究科 研究科長・教授/京都哲学研究所 共同代表理事)

14:15-15:10

基調講演「自己の変容」
Transformative Changes of Self

  • L.A.ポール(イェール大学 ミルストーン家寄付講座 哲学・認知科学 教授)

15:10-15:25

質疑応答

15:25-15:45

講演「リーガル・エンジニアリング:AIによる法と技術の融合について」
Legal Engineering: Integration of Law and Technology through AI

  • 稲谷 龍彦(法学研究科 教授)

15:45-15:55

質疑応答

15:55-16:00

閉会挨拶

  • 熊谷 誠慈(人と社会の未来研究院 副研究院長・教授)

司会:亀山 隆彦(人と社会の未来研究院 准教授)

登壇者プロフィール

L.A.ポール|Prof. L.A.PAUL

イェール大学のミルストーン家寄付講座 哲学・認知科学教授。同大学ウー・ツァイ研究所では「認知の哲学的・計算論的基盤イニシアティブ」を主導する。研究領域は、自己の本質と意思決定、そして時間、因果性、経験をめぐる形而上学および認知科学の探求。
主な実績として、グッゲンハイム財団、国立人文学センター、オーストラリア国立大学などからのフェローシップ授与。著書は『Transformative Experience』(オックスフォード大学出版局・2014年、翻訳書籍『今夜ヴァンパイアになる前に』名古屋大学出版会・2017年)など3冊。『Causation: A User’s Guide』(オックスフォード大学出版局、2013年)でアメリカ哲学協会サンダース書籍賞受賞。その他、レビッツ哲学的功績・貢献賞(2020年)、アレキサンダー・フォン・フンボルト財団研究賞(2023年)など受賞多数。
「変容的経験(transformative experience)」に関する研究は、主要メディアで取り上げられるほか、様々な場で芸術的探求の対象ともなっている。


出口康夫|Prof. DEGUCHI Yasuo

1962年大阪市生れ。京都大学大学院文学研究科博士課程終了。博士(文学)。2002年京都大学大学院文学研究科哲学専修着任。現在、同教授、文学研究科研究科長。京都哲学研究所共同代表理事。専攻は哲学、特に分析アジア哲学、数理哲学。現在「WEターン」という新たな価値のシステムを提唱している。近著に『これからの社会のために哲学ができること』(マルクス・ガブリエルとの共著、光文社)、『AI親友論』(徳間書店)、What Can’t Be Said: Paradox and Contradiction in East Asian Thought (Oxford UP), Moon Points Back (Oxford UP)など。


稲谷龍彦|Prof. INATANI Tatsuhiko

デジタル法及び刑事学(刑事政策)を専門とする。AI・ロボットなどの先端的な科学技術のリスクガバナンスシステム(アジャイル・ガバナンス)や、それを実現するための法制度(特に企業制裁制度)、法と技術の統合のあり方(リーガル・エンジニアリング)などについて、認知科学・経済学・情報科学・現代思想などの研究成果に基づいて、学際的な研究を進めている。法と経済学会・人工知能学会理事、内閣官房「データ利活用制度・システム検討会」委員、経産省「Society 5.0における新たなガバナンスモデル検討会」委員、デジタル庁「デジタル関係制度改革検討会」座長、「データセキュリティWG」座長などを務める。

お申し込み

事前申し込み制のため、申し込みフォームよりお申し込みください。
※申込多数の場合は早めに会場参加を締め切る可能性があります。

締め切り

2025年11月14日(金)正午  受付終了 

主催・共催

  • 主催:京都大学 人と社会の未来研究院/京都大学 成長戦略本部[人文知ユニット]
  • 共催:一般社団法人 京都哲学研究所/京都大学 総合研究推進本部

お問い合わせ

成長戦略本部[人文知ユニット]
E-Mail:rethinking-tf*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp *を@に置き換えてください