日時
場所
かつて喫茶店等で盛んに行われていた学生同士の議論を復活させ、「百万遍談議」として継続的に実施していきます。
授業ではありませんので、なにかこうしなければいけないという義務はなく、単に興味があるから参加して、人の話をきき、自分の考えを述べる。それだけです。
毎回のテーマに関して、あらかじめ知識が必要となるわけではありません。
唯一お願いするのは、毎回提示される「書物」あるいは「短文」を読んでくること。
また、「議論」はしますが、なにか結論を導こうとして話をするわけではありません。テキストを読んで思ったことを自由に話してもらえばいいわけで、もちろんその場で誰かの発言をきいて思いついたことを話しても結構です。
「人はこんなことを考えているんだ」ということを知るだけでも楽しいですし、さらには、自分の考えを人にきいてもらうことの楽しさも、大学生に与えられたある種の特権です。
気軽な気持ちで参加してください。
いろいろな人と人、人と言葉あるいは考えの出会いが生まれることを楽しみにしています。
談議のテーマは「東側から見つめなおす『ヨーロッパ』」というテーマについて、ともに考えてみたいと思います。
テキストは、下記の申し込みフォームに記載のリンクからダウンロードして読んでください。
テーマ・話題提供者
「東側から見つめなおす『ヨーロッパ』」鈴木 雄大(農学研究科修士課程)
世話人
中村 唯史(文学研究科 教授)
対象
京都大学学部学生・大学院生(正規生)10名 ※学部生優先
使用言語
日本語
費用
無料
お申し込み
事前申し込み制のため、申し込みフォームよりお申し込みください。 受付終了
- 先着順 / 定員に達し次第、受付終了
- 当日参加不可
開催報告
- 参加者4名
[内訳]
4回生1名(文学)
修士課程2名(文学・農学)
博士課程1名(文学)
- 談議メモ
冬至を目前にした師走のある日、附属図書館の三階に四名の学生が集まり、「東側から見つめなおす『ヨーロッパ』」と題するテキストを頼りに談議しました。話題提供者は、今年ブルガリアに留学し東欧を旅した鈴木雄大氏(農学研究科)です。
はじめに自己紹介。ヨーロッパ、と聞いて思いつくイメージを各々が語ります。私は、霧のロンドン花のパリ、モンテカルロを思い浮かべ、イスタンブールが丁度欧亜の境か、と考えましたが、参加者の中にはスラブ愛に溢れる方も多くいて、次第にバルカン半島へと誘われて行きました。
博識な鈴木氏がブルガリアの過去と現在を縦横無尽に語り、みなが聞き入りました。みなの関心を惹いたのは、〇〇人は□□人を良くは思わない、という言説の多さです。これは、京都人は△△、といった紋切り型の言説ですが、ある種の真実性と普遍性を持つことに注目が集まりました。
このことは、東西の大きな力に挟まれた、東でも西でもない小国が、歴史の流れの中で時に抑圧的にアイデンティティを塗り重ねられたり剥がされたりしてきたことと無関係ではないはずです。アイデンティティを共有する(とされる)共同体の存在の脆さを示しているのでしょう。
ところで、ブルガリアの首都、ソフィアのこの日の最低気温はマイナス1度、京都の最低気温は10度でした。自らとは異なる環境にある人々に思いを致すことは容易ではありませんが、当地の様々を肌で感じた鈴木氏の充実した体験談に誘われ、談議は大いに盛り上がりました。
記録:大谷弦(文学研究科)
お問い合わせ
総合研究推進本部 百万遍談議担当
E-Mail:kura-jinsha*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp *を@に置き換えてください